モーニングアフターピル(緊急避妊薬)
アフターピル(緊急避妊薬)とは
緊急避妊薬はモーニングアフターピルとも言われるもので、避妊に失敗してしまった際に緊急で使用するピルのことを言います。
ノルレボ錠
当院で取り扱いのあるアフターピルは、『ノルレボ錠 1.5㎎』です。 妊娠は「排卵」「受精」「着床」の過程を得て成立しますが、ノルレボ錠はこのうち「受精」と「着床」を抑制する働きを持つ、厚生省が認可した緊急避妊薬です。 72時間以内であれば高い確率で妊娠を防ぐ効果が得られる一方、72時間を過ぎると妊娠を防ぐ効果が薄れてしまいます。 そのため「避妊をしていない性行為における望まない妊娠を防ぐ」ためには、できるだけ早く服用する事が大切です。 |
アフターピルの服用が推奨されるケース
アフターピルは、次の様な緊急事態に使われます。
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- コンドームを使わなかった
- コンドームが外れた、破けた
- 妊娠を望んでいない
- 断れなくて膣内射精をゆるしてしまった
- 酔った勢いで避妊をしたか覚えていない
- 低用量ピルの服用を忘れた
上記のように避妊ができなかったときに使用されるのがアフターピルです。
今のところ緊急避妊として効果が期待できるのは、アフターピルだけです。
アフターピルは正しく服用すれば98%の確率で妊娠を妨げると言われています。
性行為後の服用が早いほど避妊率は高く、遅くなれば効果は落ちますので早めの受診をオススメします。
ノルレボ錠による避妊効果
妊娠は「排卵」「受精」「着床」と言う経過を得て成立しますが、ノルレボ錠はこのうちの受精と着床を抑制して、「避妊していない性行為における、望まない妊娠を防ぐ」働きがあります。
そのため性行為から着床するまでの間、72時間以内にノルレボ錠を飲む事で妊娠を防ぐ効果が期待できます。
アフターピルの効果は性行為からの時間の経過とともに減少しますが、12時間以内に服用すれば99,5%、72時間経った場合でも95,9%の妊娠が阻止出来る事が検証結果で明らかとなっております。
また、アフターピルのタイムリミットは72時間と考えるのが一般的です。
72時間を過ぎると時間毎に効果は薄れていきます。
いづれにしても、出来るだけ早く服用する事が大切です。
当院では土日祝日も処方しております。
緊急避妊薬の効果は100%ではありません。
また、ノルレボ錠は中絶薬ではありませんので、着床が成立した後に妊娠を止める効果はありません。
ノルレボ錠服用後の生理について
ノルレボ錠を服用してから次の生理が来るまでの期間は、ノルレボ錠を服用した時期が排卵前か排卵後かによって変わります。排卵前に服用した場合は、生理予定日より早く生理が始まります。
多くの方は、避妊に成功したら約10日後に生理がはじまりますが、この生理は強制的に起こされたものなので排卵日前の服用では1ヶ月に2回生理が起こったり、排卵後の服用では通常の生理よりも出血が多いケースが見られますが異常ではないので安心してください。
アフターピルを服用しても生理が来るまでに性行為をした場合は、妊娠する可能性がありますので服用後も適切な避妊を行いましょう。
望まない妊娠で傷つかないために
アフターピルはあくまで緊急避難として使う薬です。手軽で安全性も高いことから何度も服用している人もいますが、アフターピルを服用したことで排卵のサイクルが乱れ、安全日だと思っても妊娠してしまう可能性もあります。
また、女性ホルモンを大量に含む強力な薬なので、体への負担も大きくなります。
間違っても安易に考えてはいけません。
アフターピルは副作用もありますので、体に負担がかかる薬であることは間違いありません。
大切なのは確実に避妊することです。
もっとも確実な避妊はコンドームと低用量ピルの併用です。
望まない妊娠をさけるためにも、日頃からしっかり避妊するよう心がけましょう。
アフターピルの料金表
ノルレボ錠1.5mg | 初診料(お薬代込) | 15,000円(税込) |